ぼくののうみそ-・x・

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ゆめちゃん
随分前に実家で飼っている犬について書いた。
ここはインターネットの世界、たとえ犬でも実名を公開するのはかなり危険であるとしてそのときは単に「犬」として紹介したのだが、自分の愛犬をぶっきらぼうに「犬」、「犬」と書き続けるのは愛犬家としてどうなのかと思い、今回は思い切って愛犬の実名公開に踏み切りることにした。
気になる犬の名はずばり「ゆめ」である。メス、年齢不詳、好きな食べ物は本人がいうには「つまみ系」とのこと。

「ゆめ」という、犬にもヒトにも珍しいこのキャバクラ嬢のような責任感の無い名前を名付けたのが誰なのかはわからない。ただ、一介の雑種犬に一家の夢を全て託したかのような、その切実なその名前を久しぶりの親からの電話で聞いたとき、東京で自堕落な学生生活を送っていた俺は「夢?かあさん、そんなもんカルパッチョにして食ったよ!」と大そう心が締め付けられたものであった。

ゆめは忠犬である。知らない人が来ると番犬としての役目を果たすべく激しく吠える。その吠えようは近所を担当する郵便配達員らに「大友康平さん」と呼ばれるほど。
帰省していたときのある夜、たまたま首輪が取れていたときに家に遊びに来た友人に襲い掛かったことがあって、俺の実家の近所がかなりの田舎であったこともあり、本気で野犬の襲来だと思いこんだ友達二人に蹴り殺されそうになったことがあった。(今思うと野犬とはいえ殺すなという話だが)「野犬に襲われよる」という電話で家の外に出ててきた俺によってそれが愛犬ゆめちゃんであることをようやく知った一人が『危うくゆめに夢見させるところだった』というよく分からない名言を残したこともゆめの忠犬ぶりを語る上での一つの武勇伝ではなかろうか。

実家で飼われはじめてから俺と初めて会うまでに結構月日が経ってしまったため、ゆめは最初に俺と会ったときはずっと吠えっぱなしだった。
うるさいので何とか仲間であることを分かってもらおうと、普段そこまで触れ合うことも無い弟と珍しく肩を組んで「実は俺も輪の中に入ってます」という家族アピールを試みたが、一瞬の静寂の後、ゆめは目の前でまぬけに肩を組むドリフ兄弟に向かってより一層激しく吠えたのであった。
なんともはや、笑いにも忠犬である。

まぁたとえ自分の飼い主であったとしても、人間に吠えるのならまだ許せる。
ところがこのゆめはというと、庭の葉っぱの上で裏返しになっていた小さなサワガニに向かってずっと吠え続けていたことがあった。(詳細:05年8月15日の記事
その裏返った小さなサワガニが我が家にとって脅威になる得るのだと判断したのなら我が家も随分ナメられたもんだ。

百歩ゆずって、たとえ不審なサワガニであったとしても、生き物に吠えるのならまだ俺も許せる。ところがゆめはある晩ずっと自分のウンコに向かって吠え続けていたことがあった。
散歩のときにウンコをしなかったらたまに自分の巣の周りにするときはごく稀にあった。ウンコに対して何で吠えたかは分からないが、俺にいわせればそんなもん自業自得だ。水洗工事が行き届いていない山間部集落の飼い犬だということを恨みな。
それ以来我が家では散歩のときには必ずウンコをさせるようにしたという。当然か。

このように自分の犬であるという主観を取り除いても十分に愛嬌のあるメス犬なわけなのだが、最近、夏以来ずっと会っていない愛犬ゆめちゃんの写真が実家より送られてきた。デジカメで撮られたその写真は、メールに添付されて送られてきたという関係で、最近忙しい俺はなかなか開けずに居た。
そしてつい最近久しぶりに時間があったので件のメールを開いてみると、その中身に愕然としてしまった。



俺は当然ながらまずゆめが着せられているインド人の普段着のような布切れに目が行った。犬に服を着せる人を街でよく見かけるが、それは大概もっとタイトでそして何より犬用だ。
それに対してゆめのまとっただらしのない布切れと着たらどうだ。これは完全に・・・・母親の着なくなったタンクトップではないのか!
さっそく母親に問い合わせてみた。
俺「この格好で散歩をさせたことがあるか」
母「もっぱらである」

言葉を失った。
母親に酷使され伸びきったタンクトップのワキの下は大きく開き、スリムなゆめが着るとそれはまるでラッパーの着こなしのよう。中型犬と言うことで一応スタイルはミドルスクールということでいいのだろうか。そんなことどうでもよい。
「Hey Yo djケンネル! Bow Wow!俺はスラムの、トップ・ブリーダー、スラムじゃビーフジャーキーなんて、ネェゼ!」と「じゃ」のところで韻を踏み、社会が抱える問題にラップを通じてメスを入れるメス犬、『LL CooL ゆめ』としてすっかりその気になったゆめ。その姿は大友康平どころかスヌープドッグであった。

今年の正月、あれを脱がすために実家に帰ることにした。


激動の正月脱がし編につづく!!



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| fabricio zukkini | 写真 | 12:30 | comments(5) | trackbacks(0) | pookmark |
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基本着っぱなしかよ!
| Mr.変 | 2006/11/08 2:43 PM |
鎖が引っかかりそうな着かたしてますね(笑)とても危なっかしいです。
後ろのゆめちゃんのお家がまた、ひらがなで書いてあるところが驚きです。そして、渦中のタンクトップが蛍光オレンジだったとは。ゆめちゃんへの押し付け愛情救出は一刻も早く行われて欲しいと私も切に思いましたっ!
| rqqm | 2006/11/09 7:01 AM |
ゆめちゃん、いっぱい噛み後つけていますね。
いじらしい。
| ミッシェルP | 2006/11/10 3:23 PM |
先週、ドピュトランスを楽しんだ者です。
早速ブログを拝見させていだだきました。
すごくおもしろくて、中毒になりそうです。
長いけど。
また、のみましょう。
| butti | 2006/11/11 8:17 PM |
>変さん
よくみるとスポーツ記者が試合会場などでつけているビブスのようにも見えます。ますます脱がさねば。

>rqqmさん
自分の家族がやったことではありますが、この写真を見たとき大変笑いました。着せるときに嫌がっていないとのことなのでまんざらでもないのかもしれません。
確か犬小屋は手作りだったと思います。それか大工さんに頼んで作ってもらったような気が。
手書きのフォントにたいしては並々ならぬこだわりを持つ俺の父親が「ゆめ」の文字を書きました。ちなみに明朝体が得意です。

>ミッシェルPさん
放っておくと家を一軒傾かせるほどに噛み噛みするので、近所では「シロアリ」と呼ばれています。うそです。

>buttiさん
この前はどうもありがとうございました。
ホットだった割には意外と寒々しく別れてしまい、帰路夜空の星々を見上げながらアフターの大事さを強く感じました。
その後音沙汰よこさずにいてすいませんが、俺のYesNoまくらは毎晩「Yes」になっていますのでどうかまたお願いします
| zukkini | 2006/11/11 10:10 PM |









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